会報 第7号(令和2年2月発行)

 令和2年が始まって2か月経ちますが、改めて明けましておめでとうございます。平成30年5月に日本共産党の支援を受けた東郷町政がスタートしました。フェイクニュースが多い中、平成30年12月に会報第1号の発行以来、第6号まで町民の皆様にお役に立つ情報をお届けしました。今後とも「広報とうごう」や「議会だより」では知りえない話題について、寄せられた情報を客観的に整理し、正しい情報をお届けするよう努めてまいります。

令和元年12月議会 傍聴記

 町長答弁は多弁で問題点をはぐらかし、質問の意図にふさわしくない部長に答弁させるなど、討論がかみ合わないものでした。その要点をお知らせします。

山田達郎議員の質疑応答から

1.行政指導は取締役増員の口実か。これでは取締役を増やす、町民のメリットはない。

 6月町議会で「東郷町施設サービス(株)が、愛知県から行政指導を受けた」との町長発言に対して質問した。町長は「口頭注意だったので東郷町施設サービス(株)が回答した。町は把握していない」と他人事のように関心のない答弁をした。これでは「取締役を4人から8人に増やす」とした町長の答弁に説得力がない。

2.新取締役の経歴書は虚偽ではないのか。「平成31年7月まで経営していた」はあり得ない。

 新取締役の永石道代氏の経歴書は、平成31年7月まで「人生いろいろ」を経営していたとされているが7月は令和である。また「人生いろいろ」は同年5月頃に解体されていた。その虚偽経歴書で「町長始め三役で何度も適任か審査した」は疑わしいと質問した。「何回も会議した。しかし会議録はない」と強弁し、まるで説明責任を果たしていない。

石橋直季議員の質疑応答から

1.40億円があったか、なかったかが重要ではない。町長マニフェストは優先順位を示しただけ!

 町長マニフェストの道の駅建設40億円は「ウソ」だったかと質問したら、「40億円があったか、なかったかは問題ではない、重要なのは何を優先するのかという事業の優先順位だ、私のマニフェストは優先順位が高い」と話をすりかえ、財源については「私は40億円あるとは一度も言っていない」と答弁。町長は、すりかえ・くりかえしの長話で質問にまともに答えていない。

2.40億円はなかった、町長マニフェストは見直さない。財源は一般財源と借金だ!

 「40億円がなかったならマニフェストを見直すか」と質問したら、マニフェストの財源は、11億円余必要というのに「マニフェストは見直さない、財源は一般財源と起債(借金)だ」と答弁。現在の町財政計画の見直しに加え、財源が一般財源や起債(借金)であれば事前に議会に諮らなければならないのに、その気はまるで無さそうである。議会無視か!

会報第6号まで話題、その後

1.東郷町施設サービス(株)の私物化か。新取締役の選任増員を撤回せず!(2月8日中日新聞なごや東版)

  1. 令和元年11月7日、住民1名が町議会議長あて「東郷町施設サービス(株)新取締役選任の撤回を強く求める請願書」を提出。

    ※請願
    町民が国や町等に意見や要望を述べることをいいます。請願書は常任委員会で審査した上で、本会議で採決か不採択か決定します。採択された請願は、要望の実現や解決を図るよう町長等あてに請願書が送付されます。

  2. 令和元年12月18日、住民2名が連名で町長及び町議会議長あてに「東郷町施設サービス(株)新取締役の選任撤回を強く求める要望書」を提出。賛同者621名の署名簿を添付。
  3. 令和2年2月5日、令和2年第1回臨時議会開催、東郷町施設サービス(株)新取締役選任の撤回を強く求める請願書」を採択。
    【採択に賛成した議員】
    高木佳子・比嘉浩二・山下茂・石橋直季・加藤達雄・山田達郎・加藤宏明・近藤鑛治・若園ひでこ
    【採択に反対した議員】
    中野まさひろ・熊田彰夫・國府田さとみ・加藤啓二・門原武志・菱川和英
    ※議長水川は賛否に加わらない。
  4. 令和2年2月7日、「東郷町施設サービス(株)新取締役選任、町長は撤回せず」、町役場での会見で方針表明

法的に問題が無いとしても、税金で作った会社の取締役を商工会関係者「役員、元職員・会員」で過半数(8名中5名)を占めることは、議決権の公平性を欠くもので一般常識では考えられません。

2.和合保育園の建替え延期

 平成31年度に予定していた和合保育園の建替えについて、次のとおり整備計画が改められた。平成29年度3月町議会一般質問において「東郷あやめ保育園の新設以降は基本的に合併や民営化を行わず、現在の保育園を継続する方針」と町は答弁している。乳幼児の命、コスト優先で良いのか!

  • 整備方針
    東郷町保育所整備計画 ⇒ 東郷町保育所等長寿命化計画
  • 整備計画
    平成31年度(令和元年度) ⇒ 令和2年度~令和4年度
  • 運営方法
    公設公営 ⇒ 民営化

 本会会員が、令和元年11月27日に住民監査請求書「上城保育園用地を直ちに競売に付し、売却金(2億数千万円)で当初計画を実施する」を提出した。令和2年1月20日町代表監査委員は請求を棄却した。

3.廃止した旧諸輪保育園の跡地

 旧諸輪保育園の跡地ついては、平成30年7月に園舎を取壊し借地は地主に返却する予定であった。町老人クラブ連合会は、老人福祉施設への転用はしないとの結論に至り、町は、令和元年9月町議会で園舎取壊し約3,200万円の追加補正予算を提出した。
 本会会員から、令和元年11月27日に住民監査請求書「旧諸輪保育園土地賃借料の支払相当額約520万円を決裁権者に弁済させる」を提出した。令和2年1月20日町代表監査委員は請求を棄却した。
 空き家(園舎)の借地料の支払いが、正しいとは信じられません!

4.公共交通タウンミーティング in 東郷

 平成31年11月16日・23日に、タウンミーティング(公共交通)が開催された。
 主な内容は、

  1. じゅんかい君の再編・シャトルバス(藤田医科大学病院)は令和3年4月とする
  2. コースの変更とバス停を111から83に減らす
  3. デマンド交通型については慎重に検討する

であった。
 出席者から「じゅんかい君のバス停を再考して欲しい」との意見などが出され、今後、地域公共交通会議で検討していくとの回答であった。

※地域公共交通会議の会議録は、町HPでご覧頂けます。

 「ららぽーと」オープン時にじゅんかい君を乗り入れせず、再編は令和3年4月にするとのこと。町から約3億円(国・県交付金を含む)を投入してバスターミナルを整備するのに、自家用車を持たない皆様が「ららぽーと」に出向く手段が確保されないとは…。部分再編など間に合わせることが出来ないのか、声を上げてまいりましょう!

5.(仮称)ららぽーと愛知東郷町に関する説明会

 平成31年11月29日・30日に、大規模小売店舗立地法の基づく新設届出に関する説明会及び愛知県商業まちづくりガイドラインに基づく地域貢献懇談会が町民会館で開催された。

店舗面積5万平方メートル
店舗名称(仮称)ららぽーと愛知東郷町
設置者名称三井不動産(株)
新設年月日令和2年9月予定
開店時刻午前9時00分
閉店時刻午後9時00分
駐車場収容台数3850台
駐輪場収容台数530台

 出席者から「騒音・交通渋滞を懸念する」との質問があった。説明者から「公安委員会・警察署との協議・指導のもと適切に対応する」と回答があった。本会会員は、「出店者には東郷町商工会に加入してもらいたい」と発言をした。

6.総合計画審議会、審議スタート

 本年の4月には町制50周年を迎える。今後10年間のまちづくりの指針となる「第6次東郷町総合計画」の策定が行われている。本町も15年後(東郷町人口ビジョンケース1)には人口減少が始まると予測されている。いまこそ将来を見据えたまちづくり計画が重要です。
 ※総合計画審議会の会議録は、町HPでご覧頂けます。

 本会は、総合計画が自治基本条例に位置付けされていること、また議会基本条例に町議会の関与が明記されていることを踏まえ、他市の市議会が設置しているように「総合計画策定審議会特別委員会」を本町議会に設置するよう提案します。皆様、意見公募の機会を通じてご意見を町に届けましょう。

7.旧上城保育園の跡地、全面公園化

 町は、旧上城保育園の跡地を売却せず全面公園化すると公表した。本会は、非常に厳しい財政状況の中、今後園舎を取り壊して公園を整備するにあたっては、一層の公費縮減に努めるよう次のとおり提案します。

(1)公園の整備費の財源を明確にする。(2)公園の整備にあたり整備補助金を確保する。(3)都市計画公園に位置付ける(普通交付税に含まれるようにする)。(4)地元に公園愛護会を立ち上げる。

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