会報 第4号(令和元年8月発行)

 暑い夏が来ました。早いもので本町に井俣町政が誕生して15か月。この4月には統一地方選挙で新議員が誕生し、初議会である6月町議会も過ぎました。昨年12月から本会報は3回にわたって町政の話題をお届けしてきましたが、フェイクニュースが多い中にあって正しい情報をお届け出来たと考えています。3月の会報第3号発行後の4か月間にも、まちの将来を危惧する事案が多々発生していますので、寄せられた情報などを客観的に整理し第4号としてお届けします。

統一地方選挙後の町議会構成

 統一地方選では、5人の新人議員と元職2人が新たに誕生しました。最近は議員のなり手が少なく無投票の市町がある中で、本町は定員16名に22名が立候補するという激戦でした。しかしながら、新人の皆さんの主張を選挙公報で見る限り「議会の役割」、「議決機関と執行機関」など、地方政治家としての基礎的なノウハウが十分とは思えません。有権者の皆様のご判断とはいえ高齢で当選された方もあり、議員の皆さんの今後の活躍に期待するとともに、活動状況を注視していく必要があります。

最近分かってきた始末が悪い病質者

 ところで皆様は、最近メディアでときどき目に触れるようになった「サイコパス」という言葉をご存知でしょうか。これは「反社会性パーソナリティ障害」という病質のことです。
 この病質者の診断は、犯罪学者のロバート・D・ヘアによれば、患うと
①良心の欠如
②慢性的にウソをつく
③罪を認めない
④自己中心的で共感性がない
⑤口達者で信用できない
などの行動により社会秩序を乱すと言っています。
 このように「ちょっと変だな」と思われる人は、日本では男性の3%、女性の1%約150万人いると推定され、本人も周りの人も気付きにくいという病質で意外と身近に存在すると言われています。仮に公僕と言われる人たちの中に居たら厄介な事になります。

会報第3号までの話題、その後の状況

 さて、本題にもどって過去3回にわたって発信しました、主な事案の経過と理解しがたい最近の町政の疑問点について、以下のとおりお知らせします。

1. 町長選挙活動収支報告書はデタラメか

① 一般寄付関係の記載がない。
② 事務所費の記載がない。

 公職選挙法では会計報告は全ての収支を報告するものとされている。当然、労務費・事務所費など支援者からの無償提供も時価に換算し寄付として報告しなければならない。会報第3号において、「人件費0円」「事務所費0円」は間違いではないかと指摘したが、いまだに説明・修正がされたとの声も聞こえてこない。

⇒ 遵法精神に乏しく間違いを認めないということか

2. 自分の勝手な試算で根拠のない、道の駅建設費40億円

 町長マニフェストの財源は、道の駅建設費40億円を当てにしていた。その40億円がウソだった以上、公の場で説明しマニフェストの修正をしなければ町の財政運営計画が破綻しかねない。40億円は「自分勝手の試算で確かな根拠は無い」と、信じた人が悪いともとれる発言をしている上、新規事業は「自身のマニフェストの実現だけ」に固執している偏屈な姿勢はいかがなものか。

⇒ この事を議会は追求しないのか

3. 予算未執行による保育所整備計画の遅れ

 新諸輪保育園の建設は、旧上城保育園の跡地を売却して約2億1千万円を捻出し、新諸輪保育園の用地買収費に充てるとともに、残金を活用して令和元年に和合保育園を新築(建替)する計画であった。旧諸輪保育園は昨年7月に園舎を解体し、地権者に借地を返還する計画で昨年度の予算が組まれていた。また、旧諸輪保育園を解体し借地を返還しなかった事で、昨年8月以降無駄な借地料が発生し、町税から年額325万円支払われている。この財源不足から「保育所整備計画」に狂いが生じ、セントラル開発地区の保育の一端を担う和合保育園の新築(建替)に支障をきたしている。更に、旧諸輪保育園の借地を購入する事になれば新たに約1億8千万円(借地権割合70%で計算)必要となる。
 まさに議会の重要な審議事案であるにもかかわらず、町民に知らされていない。

⇒ この事案は議会軽視でないか、これらの事を議会は質さないのか

4. 職員の長時間勤務

 最近、役場の照明が遅くまでついていることが多い。国をあげて、長時間勤務の廃止や未払い賃金の撲滅など「働き方改革」が進められている最中、職員のヤル気には大いに敬意を表したいが、聞けば、なぜか町長が遅くまで帰らないほか、勤務時間外におよぶ打合せが行われているようだ。そのうえ町長は、約束の時間に遅れる事がしばしばあるとのこと。

⇒ 働き方やワークライフバランスが指摘されている中、業務改善意識が希薄ではないか

5. 東郷町施設サービス株式会社を入札指名業者から外す

 本町には、資本金100%に税金を投入し設立した「東郷町施設サービス株式会社」がある。この会社は、町民を代表して町長が株主となって、町民のためになるよう会社を経営することを目的とし、これまで本町が発注する施設管理業務などを請負い、業務内容に精通し安価で丁寧に業務を行ってきた実績を持つ地元の会社である。しかしながら、今年度に入って、突然、本町が発注する植栽管理業務やその他の管理業務の入札指名業者のメンバーから外されている。現在、入札の結果として町外業者の受注が増えた上、落札額の上昇が起きている。これは「東郷町施設サービス株式会社」を指名に入れなかったため、高値の落札価格となり町民に結果として損害を招いたのではないか、こんなお粗末な入札業務で、公正に町民の負託に応えていると言えるのか。

⇒ 町民の利益を損なう事は許されず、裏に何かあるのではないか

おわりに

 今回取り上げた事案の出来事は、普通の常識から見れば違和感があり、まさに全体調和の考えが欠落している。今後、町制50周年記念事業の実施、第6次総合計画の策定、都市計画マスタープランの改訂、財政の健全化、国・県とのパイプの欠如等課題が山積しており、この先本町の行方が大いに心配される。

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