会報 第12号(令和3年12月発行)

 寒い日が続きますが、町民の皆様にはいかがお過ごしでしょうか。新型コロナウイルス感染症は国内では落ち着きを見せているものの、決して油断することなく引き続き感染防止対応にご留意ください。今回は、いままで取り上げた事項のその後や町の諸課題などについてお知らせします。

町政刷新

希薄な、町・県・国との連携。声が掛からない東郷町長

 町の諸施策の実現には、限られた町の財源に加え国・県の財政的支援の獲得が非常に重要であり、地元選出の国会議員・県会議員への熱心な働きが不可欠である。
 毎年、地元選出の国会議員・県会議員との連絡会として「愛知県自民党連合会愛知県支部 第6区・第7区地域連絡会議」が開催される。国・県に対して、各市町3~5件翌年度以降の最重要課題の要望を、市長・町長から国会議員・県会議員の面前で国・県の財政的支援をお願いする貴重な機会であるが、管内10市町のうち非自民党系である東郷町長だけが声が掛からない、とのことである。

鈴木淳司国政報告会、同総決起大会などで、東郷町長の壇上紹介がない理由が分かりました。このような実態だから「現道役場西交差点の信号機設置開設」が大幅に遅れたと推測されます。

廃止した「東郷町老人の憩の家」のその後

現在倉庫として使用 これで良いのか

 平成29年度をもって尾三衛生組合地内にあった東郷町老人憩の家は耐震等の問題から、平成30年度からいこまい館内にシニアハウスをオープンした。その後現町長は、町老人クラブ連合会に「旧諸輪保育園跡地を老人福祉施設への転用」を諮問したが転用しないとの結論になり、維持管理の無駄な費用だけが掛かり続けている。

⇒ 町長は、今後旧老人の憩の家とシニアハウスをいったいどうしていくのか。

東郷町施設サービス(株)(TIS(株))私物化のその後

すたれたままのいこまい館案内看板
  1. 令和元12月住民が621名の署名簿を添え、町長・町議会議長に「TIS(株)新取締役4名の選任撤回を求める要望書」を提出した。その後臨時町議会において同趣旨の請願が採択されたが、町長はいずれも無視し新取締役4名の選任を強行した。
  2. 令和2年8月に小野田実 氏(前社長)が辞任、またNHKの「さらさらサラダ」に出演した者、「おかあさんといっしょ からだダンダン体操」を監修した者など、優秀な社員の退職が続いた。
  3. 町は、コロナ禍による町民会館・総合体育館・町体育施設・いこまい館の施設利用者減少分として、TIS(株)に対して町予算(税金)から減収補填金4,262万円を支払った
  4. 令和3年12月現在の役員は、取締役8名のうち4名は現商工会長・前商工会長・元商工会長・元商工会事務局長で、監査役1名は商工会員となっている。まるで商工会の会社のようだ!

上記3の通り町予算(税金)からTIS(株)に4,262万円が支払われた。その結果、令和2年度の当期利益剰余金は3,361万5,000円となり、前年度からの利益剰余金合計は9,047万2,000円となった。いずれも、平成16年2月のTIS(株)設立以来17年間の最高益である。まさに、町予算(税金)によってTIS(株)が焼け太りとなったのである。本当に税金のムダづかいだ。令和2年4月1日現在、利益剰余金が5,685万7,000円もあったのに、なぜ、コロナ禍による令和2年度の減収補填にあてなかったのか。またTIS(株)に支払った減収補填金が妥当だというなら、過去最高益となった利益剰余金から相当額を株主(町)に配当しないのか。町長と役員には、TIS(株)は町が100%出資して設立した第三セクターの会社だということを、いま一度しっかりと自覚して貰いたい。

国道153号豊田西バイパス線6車線化の促進は

 道の駅建設と共に国に働きかけていた、国道153号豊田西バイパス線6車線化は、道の駅の建設中止によって頓挫したと思われたが、鈴木淳司国政報告会で日進市は同市区間内で数か所整備されると聞いた。

⇒ 東郷町ではそのような話はまったく聞かないが陳情活動をしているのか。

セントラル開発の真実(東郷中央土地区画整理組合事業は前町長時代の計画)で大きな誤解

 セントラル開発は平成26年11月に認可され、平成35年までを期間とした組合施行による土地区画整理事業である。また令和2年9月にオープンした「ららぽーと愛知東郷」は、平成25年7月に進出事業者として決定していた。これらの手続きは前町長の任期中に取りまとめられたもので、現町長は敷かれたレールを遂行しているのにすぎない。しかも現町長は一貫して後ろ向きなので、「ららぽーと」のオープンから半年後の巡回バス乗入れ、1年2か月後の現道役場西交差点の信号設置開設など、遅れるありさまで誠に情けない限りである。

現町長は、町会議員在職中の平成24年第3回町議会の一般質問で、「大型商業施設ではなく、緑を残した形での住宅開発を基本とし、春木台、和合、傍示本山に隣接する箇所にドミーですとか、小型のスーパーを誘致することを提案したいと思います」と発言している。 出典:東郷町議会 議事録検索システム

人口減少と厳しい財政状況の現実とは

 まちづくりにおいて、将来を見通した人口動態の把握と財政規律の健全な確保が重要なポイントである。
 本町は、平成元年10月の44,126人をピークに令和3年10月43,797人で、人口の減少が続いている「まち」である。
 また本町の財政状況は、現町長就任前の過去7年間の7億2,100万円(1年間当たり1億3000万円)の借金(町債)に対し、現町長就任後3年間で15億7,000万円(1年間当たり5億2,330万円)の借金(町債)をした。

注:予算額は「令和3年度当初予算の概要」から。また借金(町債)から臨時財政対策債分(国から交付される地方交付税に算定される)を除くとの意見もあるが、借金(町債)はまちの予算の中から返済しなければならず、借金(町債)を減額しつつ財政運営に努めるのは当たり前である。

⇒ 「第6次東郷町総合計画」では、令和12年(2030年)の将来人口を約45,700人としている。今後10年間で人口は1,500人余りしか増えないのに、毎年5億円余の借金(町債)を続けており、まちの将来は本当に大丈夫なのか。セントラル開発に続く人口増加策はまったく無策で、新たな整備企画施策を立案しない限り人口増加は望めないのである。

町立保育園の整備遅延は

 町は、町保育所整備計画を町保育所等寿命化整備計画に改定し、子育て支援は大きく後退した。新和合保育園は、当初2019年度に公設公営での整備が、2020~2022年度の民営化による整備に改めたため開設は実質3年遅れた。これにより残る町立保育園の整備も当然ながら先送りとなった。

⇒ なぜ遅れることになったのか、保育園整備は優先順位が低いのか。これでは人口が増えるわけがない。

小中学校の大規模改修、トイレ改修の大幅遅延は

 令和2年度予算は、令和2年度計画にあった諸輪小南校舎大規模と諸輪小南校舎トイレ改修(洋式化)が先送りとなり、小学校と中学校の施設整備費は削減されそれぞれ全校分600万円とわずかであった。やっと令和3年度予算において、諸輪小南校舎トイレ改修(洋式化)が施工されることとなった。

⇒ やはり財政状況が厳しく配分できないのか。諸輪小南校舎大規模改修はさらに先送りとなった。トイレ改修(洋式化)だけでも計画通りに実施できないか。

礎の会に寄せられた意見・問合せ

意見
意見

東郷町ワクチン接種の遅れ(6月2日現在。原文の一部)。日進市より1か月以上遅れています。独自の集団接種場所は人口2倍の日進市7か所に対し、東郷町はいこまい館1か所のみ。藤田医科大学は向こうの好意。しかも、非常事態なのに週3日!予約は電話以外ではネット使えずラインのみ。人口からみて、最も早く接種が進むはずの東郷町がこんな状況は信じられません。東郷町の議会で議論し、すぐに改善を進めていただくことを希望します。

経過
当初65歳以上接種券の一斉発送で大混乱。本会から保守系町会議員に善処をお願いしました。

問合せ
問合せ

新聞、広報誌、議会だよりを見ると町長は名札を付けていないが

回答
新聞で近隣市長が名札を付けているのを目にします。職員に模範を示すべき町長は、原則名札を付けるべきでしょう。ときに町議会の本会議中でただ一人名札を付けていない町長を見ますと、さすがに違和感を覚えます。身近に進言する者がいないのかな・・・。

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